動画編集を始めると、最初にPremiere Proの画面で止まりやすいです。 プロジェクト、シーケンス、タイムライン、ビン、レーザーツール、横書き文字ツール。 言葉が多いので、全部覚えようとすると手が止まります。

最初の1本で覚えるべきことは、かなり絞れます。 素材を読み込む、いらない間を切る、文字を置く、音量を整える、書き出す。 この流れだけで、短い解説動画や練習用のYouTube動画は作れます。

最初のゴール

最初のゴールは「完成度の高い動画」ではなく、30秒から1分の動画を最後まで書き出すことです。 題材は、机の上のものを紹介する動画、スマホアプリの使い方、ゲーム画面の短い解説などで十分です。

最初の完成条件はこのくらいでOKです。

条件合格ライン
カット無言の間、手ブレ、言い直しを切れている
テロップ重要な言葉だけ読める位置に置けている
音量声が聞こえ、BGMが邪魔していない
書き出し1080pの動画として再生できる

最初から凝ったエフェクトやアニメーションは不要です。 動画編集の初心者が最初に失敗しやすいのは、編集技術が足りないことより、素材整理と保存で迷子になることです。

作業フォルダを先に作る

編集前に、まず作業フォルダを作ります。 デスクトップに素材をばらまくと、あとでプロジェクトを開いたときに「素材が見つかりません」と出やすくなります。

おすすめはこの分け方です。

フォルダ入れるもの
01素材撮影した動画、画面録画
02音BGM、効果音、ナレーション
03プロジェクトPremiere Proのプロジェクトファイル
04書き出し完成した動画

プロジェクト名も「日付+内容」にしておくと探しやすいです。 たとえば 2026-05-19_cut-practice のようにします。 地味ですが、これだけで後日の修正がかなり楽になります。

カットは「見せたい動き」だけ残す

カット編集は、素材を細かく切り刻む作業ではなく、視聴者に見せたい動きだけ残す作業です。 手がカメラ前を横切った瞬間、言い直し、クリックまでの迷い、無言で画面を探している時間。 こういう部分を削るだけで、動画は一気に見やすくなります。

Premiere Proなら、まずこの操作だけ覚えます。

操作役割
V選択ツール。素材を動かす
Cレーザーツール。素材を切る
スペース再生/停止
Ctrl+S / Cmd+S保存
リップル削除消したあとの黒い隙間を詰める

初心者がよくやるミスは、レーザーツールで切ったあとに選択ツールへ戻し忘れることです。 切るときは C、動かすときは V。 この2つを交互に使うだけでも、作業速度がかなり上がります。

おすすめ

Premiere Proの基本操作練習

案件を目指すなら、カット、テロップ、音量、書き出しの一連の流れを同じソフトで反復できる環境があると強いです。

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テロップは全部入れない

初心者ほど、話している内容を全部テロップにしようとします。 でも全部入れると、作業時間が増え、画面も読みにくくなります。

最初はこの3種類だけで十分です。

テロップ使いどころ
見出し今どの工程かを示す
注意点間違えやすい操作だけ補足する
目印クリック位置や見る場所を示す

文字は端に寄せすぎないようにします。 スマホで見ると、端の文字は思ったより見づらいです。 安全圏の内側に置き、背景と同化しないように、白文字に黒フチ、または半透明の座布団を使います。

音量は数字で仮決めする

音量は耳だけで決めると迷います。 まず仮の数字を置いて、そこから調整すると楽です。

目安
だいたい -6dB 前後
BGM声よりかなり小さく、-25dB から -30dB 付近
効果音目立たせたいが痛くない程度、-12dB から -18dB 付近

もちろん素材によって変わります。 でも最初は、BGMを大きくしすぎて声が聞こえない失敗が多いです。 声を主役、BGMは空気。 この意識で十分です。

買わなくていいもの

最初の1本では、高額なテンプレートやプラグインは急がなくていいです。 必要なのは、編集ソフト、素材、音を確認できるイヤホンかヘッドホン、保存用の空き容量です。

後回しでいいものはこれです。

後回しでいいもの理由
派手なトランジション素材カットの基礎が先
有料フォント大量購入まず太めで読みやすい無料フォントで十分
高額な効果音パック最初は無料素材で判断できる
高性能PCへの即買い替えまず短い動画で重さを確認する

ただし、作業中に何度も止まる、何を直せばいいか分からない、案件応募までの道筋が見えないなら、講座や添削環境を使う価値があります。 ソフト操作ではなく、迷う時間を減らすための投資です。

今日やること

今日やるなら、30秒の素材を1本用意して、次の順番で編集します。

  1. 作業フォルダを作る
  2. 素材をPremiere Proに読み込む
  3. 無言の間と言い直しを3か所だけ切る
  4. 見出しテロップを1つ置く
  5. 声とBGMの音量を分ける
  6. 1080pで書き出す

完成したら、翌日にもう一度見ます。 編集直後はミスに慣れてしまうので、10分でも時間を置いて見返すと、テロップのズレや誤字に気づきやすいです。

参考にした視点