解説動画を作るなら、編集より前に「きれいに録る」ことが大事です。 録画がカクつく、音が二重になる、保存先が分からない、通知や個人情報が映る。 こういうミスがあると、編集で直すのがかなり大変になります。
OBSは無料で強力ですが、設定項目が多いです。 最初は配信者向けの全部入り設定を追うより、教材動画や操作説明に必要な録画設定だけ覚えるのが近道です。
最初に作る録画環境
まずは「デスクトップ全体」ではなく「特定のウィンドウ」を録る構成にします。 デスクトップ全体を映すと、通知、ブラウザの履歴、ファイル名、チャットなどが入りやすいからです。
OBSでは、ざっくりこう考えると分かりやすいです。
| OBSの言葉 | 例え | 役割 |
|---|---|---|
| シーン | スライド1枚 | 録画画面のセット |
| ソース | スライド上の画像や文字 | 映す画面、マイク、画像など |
| ウィンドウキャプチャ | 特定アプリだけ映す | 操作説明に向く |
| 画面キャプチャ | デスクトップ全体を映す | 管理が難しいので最初は注意 |
最初のシーンは1つでOKです。 そこに、ウィンドウキャプチャ、マイク、必要なら画像やブラウザを入れます。
保存形式は安全側に倒す
録画で怖いのは、長く撮ったあとにファイルが壊れることです。 一般的なMP4は扱いやすいですが、録画中にPCが落ちると壊れるリスクがあります。
最初は、OBSで壊れにくい形式を選び、必要ならあとからMP4に変換するのが安全です。
| 形式 | 向いている使い方 |
|---|---|
| MP4 | 短いテスト録画、編集ソフトがMP4前提のとき |
| MKV | 安全重視。録画後にMP4へ再多重化する |
| Fragmented MP4 | 破損に強く、MP4互換も残したいとき |
「再多重化」は難しそうに見えますが、映像を再エンコードする作業ではなく、入れ物を変えるだけに近いです。 数秒で終わることも多いので、長時間録画では安全策として考えます。
おすすめ
OBS Studio
無料で画面録画、マイク録音、複数シーン管理ができるため、教材動画や操作説明の入口に向いています。
画質はPCに合わせて決める
画質設定は、高ければ正解ではありません。 高画質にしすぎると、録画がカクつき、音ズレし、ファイルサイズも大きくなります。
最初の目安はこれです。
| 用途 | 解像度 | FPS |
|---|---|---|
| アプリ操作説明 | 1080p | 30fps |
| ゲーム実況素材 | 1080p | 60fps |
| PCが重い場合 | 720p | 30fps |
エンコーダーは、NVIDIAのGPUがあるならNVENCが候補になります。 選択肢が出ない場合は、CPU処理のx264や、PCに合わせた別のエンコーダーになります。 名前が違っても焦らなくて大丈夫です。 大事なのは、テスト録画でカクつかない設定を見つけることです。
音声は二重取りに注意する
画面録画で多い失敗が、音が二重に入ることです。 デスクトップ音声とアプリ音声キャプチャを同時に入れると、同じ音が重なって聞こえる場合があります。
最初はこの構成に絞ります。
| 音 | 設定 |
|---|---|
| 自分の声 | マイク1つだけ |
| PC音 | 必要なときだけデスクトップ音声 |
| アプリ音 | デスクトップ音声と重複しないか確認 |
マイク音声は、ノイズ抑制とリミッターだけ入れておくと事故が減ります。 細かい音質調整は後回しでいいです。 教材動画では、かっこいい音より聞き取りやすい声が優先です。
撮る前のチェックリスト
録画ボタンを押す前に、次の5つを確認します。
| チェック | 理由 |
|---|---|
| 通知を切ったか | 個人情報の映り込みを防ぐ |
| 保存先の空き容量はあるか | 高画質録画は容量を使う |
| マイクメーターは動いているか | 無音録画を防ぐ |
| テスト録画を10秒撮ったか | カクつき、音ズレ、映り込みを確認する |
| 保存先を開けるか | 録画後にファイルを見失わない |
OBSには、録画ファイルの保存先を開くメニューがあります。 「録ったはずなのに見つからない」で時間を失う人は多いので、最初に場所を確認しておくのが大事です。
今日やること
今日やるなら、まず30秒だけ画面録画をします。 テーマは「ブラウザでブックマークを追加する方法」くらい小さくてOKです。
- OBSで新しいシーンを作る
- ウィンドウキャプチャでブラウザだけ映す
- マイクを入れる
- 10秒のテスト録画をする
- 音、映像、保存先を確認する
- 30秒の本番録画をする
編集を始めるのは、そのあとです。 録画の時点で見やすく、聞きやすく、個人情報が映っていない素材を作れれば、動画編集の難易度はかなり下がります。
参考にした視点
- OBS Studioの使い方を30分ですべて解説します: シーンとソースの考え方、個人情報の映り込み、録画ミスを防ぐ運用を参考にしました。
- OBSの録画設定方法!高画質で録画する方法: CQP、保存形式、MKVからMP4への再多重化、保存先確認の視点を参考にしました。
- OBSでの録画設定方法: Fragmented MP4、エンコーダー選択、カクつき時の調整順を参考にしました。